【四字熟語】
開心見誠
【読み方】
かいしんけんせい
【意味】
まごころをもって人に接し、かくしだてしないこと。「見誠」は誠意をあらわす意。
【語源・由来】
「開心」はまごころを示す、胸の中を開くこと。
【典拠・出典】
『後漢書』「馬援伝」
【類義語】
・誠心誠意(せいしんせいい)
・開誠布公(かいせいふこう)
【英語訳】
sincerely
wholeheartedly
例文
Do it with your whole heart.
開心見誠で事にあたりなさい。
Do it with your whole heart.
開心見誠で事にあたりなさい。
開心見誠(かいしんけんせい)の使い方
あーっ、もうやめたやめた!
どうしたのよ、そんな投げやりな言い方して?
あいつには何言ってもダメなんだよ。こっちが開心見誠の態度で言ったところで何も通じやしない。それどころか全部捻じ曲げて取るんだ。
ああ、あの人はちょっと難しいわね。少し距離を置いた方がいいかもしれないわよ。
開心見誠(かいしんけんせい)の例文
- 外交問題で相手国の代表と腹を割って話し合うと言っても、正直なところ開心見誠というのは難しい。包み隠さずに全てをさらけ出してしまったら、相手に弱みを握られ自国の危機を招くことにもなりかねないからだ。結局は互いに腹を探りあいながら、ある程度利害が一致するところで落ち着くのだろう。
- 人は誰でも他人に知られたくない部分があるものだと思う。家族や友人など、近しい人にも知られたくないことが。本当の意味で開心見誠の態度を取ることができるのは幼子だけではないだろうか。
- 母親は子供に、嘘をついてはいけませんと諭す。誰に対してもというよりは、母親である自分には常に開心見誠でいなさいと言っているように思える。母親は子供を管理していたいのだ。確かに何もできない赤ん坊の頃は子供の全てを把握している必要がある。何かあったら母親が全ての責任を取らなくてはならないのだから。だが子供はそのうちに自分の意思で動き始める。だから反抗期を迎えた子供に、少なからぬショックを受けるのだろう。