【四字熟語】
感慨無量
【読み方】
かんがいむりょう
【意味】
はかりしれないほど身に染みて感じること。言葉にあらわすことのできないほどの感動。
「感無量」は「感慨無量」を略したものです。
【典拠・出典】
「感慨」は深く心に感じ、重いに浸ることを意味し、「無量」ははかりしれないほど量が多いことを示します。
【典拠・出典】
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【類義語】
・意料無限(いりょうむげん)
・感慨多端(かんがいたたん)
【英語訳】
・deep emotion
・one’s mind is filled with thousand emotions
・be deeply mooded
感慨無量(かんがいむりょう)の使い方
思い出しただけでも涙が出てくるよ。
なにかあったの?
学校正門の軒下にツバメの巣ができて、子育てをずっと見守ってきたんだ。無事に今日、巣立ったんだよ!感慨無量だったよ!
気持ちは親ツバメと同じって訳ね。
感慨無量(かんがいむりょう)の例文
- 手塩に掛けた盆栽を世に出すのは感慨無量といったところだ。
- 感慨無量のあまり、思わず声を詰まらせてしまった。
- 今、立派に成長した我が子を、父は感慨無量の面持ちで静かに見守った。
- その賛辞を聞き、私は感慨無量です。
- それまでの道のりを思えば、今の思いは感慨無量の一言に尽きます。
まとめ
【感慨無量】は略して「感無量」として使うことが多い言葉です。思いの丈を一言では表すことができないほど、大きく感動している様が目に見えるようです。「感慨にふける」という言葉もあるように、水のように滔々(とうとう)とあふれ出る感動に身を任せるような感覚です。海の水量がにわかに想像出来ないと同じで、「無量」には「はかりしれない」、「想像を超えた」など、数値化できない量の多さを表しています。このように突き詰めて行くと意外に大げさな表現にも思える言葉も、わずか4つの漢字によって、かえって森羅万象を網羅するかの如く一言で表現してしまうのかもしれません。それは俳句や短歌において、わずかな文字数で表現し尽くす日本人の世界観に似ているのかもしれませんね。