著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

甘井先竭【かんせいせんけつ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
甘井先竭

【読み方】
かんせいせんけつ

【意味】
才能がある者ほど、その才能が早く衰えやすいことのたとえ。また、才能を見せびらかす者は、他の者よりも先に災難に遭うということのたとえ。

【語源・由来】
「甘井」は、おいしい水の湧き出す井戸のこと。「竭」は、尽きる、空になる。おいしい水の湧き出す井戸は、使う人が多いので、他の井戸よりも先にかれてしまうという意から。「甘井先ず竭く」と読み下す。

【典拠・出典】
荘子』「山木」

【類義語】
・山木自寇(さんぼくじこう)

甘井先竭(かんせいせんけつ)の使い方

健太
ともこちゃん!国語の授業で甘井先竭っていう言葉を習ったんだ。
ともこ
ああ。才能がある人ほど早く衰えるっていうやつね。それがどうしたの?
健太
ともこちゃんは優秀だから、大人になる前にだめになってしまうんじゃないかって心配したんだ。
ともこ
大丈夫よ。私は自分の才能をひけらかしたりしないもの。だから私の才能を出る杭を打つように、潰そうとする人はいないわ。

甘井先竭(かんせいせんけつ)の例文

  1. 甘井先竭、彼は、自分のピアノの才能をひけらかしたので、友人の嫉妬を買い、指を怪我しました。
  2. 甘井先竭、織田信長は、自分の才能を隠し、天下を統一するために「かぶきもの」のふりをしていたとも言われています。
  3. 甘井先竭、あまりに頭がよすぎるといじめにあうので、わざと学校のテストで間違ったりして、馬鹿なふりをしています。
  4. 甘井先竭、日本の教育システムでは、突出した才能は潰されやすいです。
  5. 甘井先竭、彼は自慢が好きだったので、友人の反感を買いました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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