【四字熟語】
環堵蕭然
【読み方】
かんとしょうぜん
【意味】
家が非常に狭く、みすぼらしくさびしいさま。物さびしく荒れ果てたさま。
【語源由来】
「環堵」は小さく狭い家のこと。四方それぞれ一堵の家の意。
「環」は四周・周囲。
「堵」は一丈(約二・二五メートル)とも五丈とも四十尺ともいい諸説ある。
「蕭然」はみすぼらしくさびしいさま。
【典拠・出典】
陶潜「五柳先生伝」
【類義語】
・家徒四壁(かとしへき)
・環堵之室(かんとのしつ)
【英語訳】
・in a cold, bare room
・nothing with in the four walls abject poverty
・the walls are quite bare
・Ring desolate block
「環堵」、つまり約2.2㎡の広さは京間の畳でいうと、およそ1.2畳の広さです。とても狭いということが分かりますね。
環堵蕭然(かんとしょうぜん)の使い方
そういえば、君は一人暮らししているんだっけ?私も近頃一人暮らしを始めようと思うんだけど、話聞かせてくれるかな?
僕はとにかく安い家を探してたからなあ。パッと不動産屋さんに入って数件内見したよ。
そうなんだ。あまりに安すぎる物件はそれはそれで心配だけど。君の物件はどんな感じなの?
築40年の1Kだから、入居前は環堵蕭然とでも思っていたけれど、綺麗にして住んでみれば駅も近いし静かだし、快適だよ。いい物件が見つかるといいね。
環堵蕭然(かんとしょうぜん)の例文
- 環堵蕭然と人々にいわれているこの家も、住んでいる主からしてみれば快適な物である。
- 昔は家族が賑やかに過ごしていたであろうあの家も、今や環堵蕭然の有様である。
- かの有名な漫画家も下積み時代は環堵蕭然の小さな一間で生活していたと言われている。
- 彼は身なりには人一倍気を遣っているが、家にはこだわりが無いようで、彼の家はまるで環堵蕭然だ。
- 環堵蕭然ともいえる家が、リフォームでこれほどオシャレな物件に変貌するとは思わなかった。