【四字熟語】
管仲随馬
【読み方】
かんちゅうずいば
【意味】
管仲が戦いの帰り道で道に迷ったとき、一度通った道を覚えているとされる老いた馬の知恵を借りようと、これを放ってそのあとに従い道を見出した故事。
【語源由来】
もと管仲のような知恵者ですら馬の知恵に頼るのに、人が聖人の知恵に頼らないことを戒めた語。のち転じて、先人の経験を尊重するたとえ。また、人には得意不得意があるたとえとして用いられることもある。
【典拠・出典】
『韓非子』「説林・上」
管仲随馬(かんちゅうずいば)の使い方
管仲随馬(かんちゅうずいば)の例文
- 管仲随馬を心がけると自分の成長が見えてきます。
- 自分だけではうまくいかない、管仲随馬の精神でうまく切り抜けることが必要だ。
- 誰もがうまくいくとは限りません、人にはその人の得手不得手、管仲随馬を意識することが重要です。
- 管仲随馬の心構えで謙虚に人生を歩むことが大切です。
- 重要なのは管仲随馬だ。その道の先輩を敬うことだ。
まとめ
管仲随馬(かんちゅうずいば)は「聖人の知恵を借りること、先人の経験を尊重することのたとえ。また、人には得手不得手があること」の意味です。
「管仲」は春秋時代、斉の名宰相といわれた中国の人の名前です。「随」は従うことの意味で「随馬」は馬の後についていくの意味です。「管仲馬に随う」とも読みます。
春秋時代の斉の名宰相といわれた管仲という人物が、戦いの帰り道に迷ったとき、一度通った道を覚えているとされる老馬を放ち、そのうしろについていくことで、帰り道を見出すことができたという故事が由来です。
名宰相といわれる管仲のような知恵者ですら馬の知恵に頼るのに、一般の人が聖人の知恵に頼らないことを戒めた言葉です。のちに転じ、先人の経験を尊重するたとえとなり、さらには人には得意不得意があることのたとえとして用いられることもあります。