【四字熟語】
瓜田李下
【読み方】
かでんりか
【意味】
人に疑われるような言動はつつしまなければいけないというたとえ。
【語源・由来】
「君子は未然に防ぎ、嫌疑の間に処おらず、瓜田に履(くつ)を納いれず、李下に冠(かんむり)を正さず」(君子たる者は未然に疑いをうけるようなことは避けなければならない。うり畑でかがんで履物をはき直すと、うりを盗んでいると疑われるし、すももの木の下で冠をかぶり直すと、すももを盗んでいると疑われるので、こうした行動は避けなければいけない)
【典拠・出典】
古楽府「君子行」
【類義語】
・悪木盗泉(あくぼくとうせん)
・李下之冠(りかのかんむり)
・瓜田之履(かでんのくつ)
・李下瓜田(りかかでん)
【英語訳】
take care to be not doubt
doubtは「疑う」という意味の形容詞。
英文例
いつも瓜田李下でいなさい。Always take care to be not doubt.
英文例
いつも瓜田李下でいなさい。Always take care to be not doubt.
瓜田李下(かでんりか)の使い方
昨日のテスト、カンニング疑惑で大騒ぎになったわね
そうだね、結局カンニングしていたわけじゃないって証明できたから良かったけど
テスト中にキョロキョロしたり、消しゴムを落として拾ったり、何かと疑われないように瓜田李下に徹しないとね
ぼくは落ち着きがない方だから、本当に気をつけないとね
瓜田李下(かでんりか)の例文
- せっかく上り調子だったその女優は、週刊誌に不倫疑惑を報じられて一気に人気が下火になった。結局は週刊誌の先走り報道だったのだが、女優たるもの、日頃から瓜田李下を心がけなければならないという好例だ。
- 政治家も一種の人気商売だから、いつも瓜田李下に注意をしていなければならない。
- 運転中は交通ルールを守り、周囲の車から警戒されないよう瓜田李下に務めなければならない。
- 私の母は必要以上に周囲の目を気にする。瓜田李下はわかるが、何もかもそれだと気疲れする。
- 会社ではおかしなサイトを閲覧しないように注意して、瓜田李下を心がけている。
まとめ
瓜田李下(かでんりか)は、中国の故事が由来で、人に疑われるような言動はつつしまなければいけないというたとえです。不要に人から疑われることが無いよう、日頃から注意が必要です。瓜田李下(かでんりか)を心がけるようにしましょう。