著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

閑話休題【かんわきゅうだい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

閑話休題

閑話休題の意味(語源由来・出典)

意味

【四字熟語】
閑話休題

「間話休題」とも書く。

【読み方】
かんわきゅうだい

【意味】
それはさておき。ともかく。話が横道にそれたのを本筋に戻すときにいう語。主として文章中で用いる。

四字熟語の博士
「閑話休題」という四字熟語は、余計な話を止めて、本当に大切な話題に戻るときに使う言葉だよ。
それはつまり、「ところで、話を元に戻しましょう」みたいな感じなんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「むだ話はここまでにして、大切な話に戻ろう」って意味なんやな。
無駄な話をしていたら、「それはさておき」って感じで本題に戻るんやな。
これは、「大切な話に戻るときのフレーズ」やな。

【語源・由来】
「閑話」は暇にまかせてする無駄話のこと。「休題」は話すことをやめること。また、話題を転ずること。

【典拠・出典】
水滸伝』「一〇」

閑話休題(かんわきゅうだい)の解説

カンタン!解説
解説

「閑話休題」っていうのは、「それはともかく」や「とにかく」という意味で使うんだよ。話がちょっと違う方向に行っちゃった時に、元の話題に戻すときに使うんだ。

「閑話」は、ほんとうに大事な話じゃなくて、時間があるからと言って話すような無駄話のことを指すんだ。一方、「休題」は、話を一旦止めること、または話題を変えることを意味しているよ。「閑」は「間」っていう字で書くこともあるよ。

この言葉が出てくるのは、昔の中国の物語『水滸伝すいこでん』だよ。

だから、「閑話休題」というと、まあそれはともかく、元の話に戻ろうっていう意味になるんだよ。

閑話休題(かんわきゅうだい)の使い方

健太
余談なんだけど、その漫画の主人公は、僕と一緒で空手が大好きなんだ。
ともこ
へえ。それで余計にその漫画が好きなのね。
健太
そうなんだよ。閑話休題、その大好きな漫画が、作者の体調不良により休載って書いてあったんだ。しばらく読むことが出来ないなんてつらいよー。
ともこ
それは、ファンとしてはつらいわね。早く元気になってくれるよう手紙を書いたらいいと思うわ。

閑話休題(かんわきゅうだい)の例文

例文
  1. 閑話休題、次にこの新しいシステムの問題点について話します。
  2. 話しが横道にそれてしまいましたが、さて閑話休題、そろそろ本題に入りましょうか。
  3. 閑話休題、ここからはセンター試験に変わる新しい大学入学共通テストについて説明しましょう。
  4. 閑話休題、再び関東大震災級の地震が起きる危険性について話を戻します。
  5. 蛇足のような話をしてしまいましたが、閑話休題、教科書に戻ります。

閑話休題の文学作品などの用例

  1. まあそんなことは閑話休題として、こちらへいらしってめしあがれヨー。<三宅花圃藪の鶯>
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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