著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

佶屈聱牙【きっくつごうが】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
佶屈聱牙

【読み方】
きっくつごうが

【意味】
文章が難解で堅苦しくわかりにくい様。

【語源・由来】
「佶屈」は折れ曲がる様子。また滞り、つまって進まない様子。「聱牙」は話などがごつごつして理解できない様子。「聱」は言葉が耳に入らないこと。「牙」は歯がかみ合わないこと。

【典拠・出典】
韓愈「進学解」

【類義語】
・佶屈晦渋(きっくつかいじゅう)
鉤章棘句(こうしょうきょくく)

佶屈聱牙(きっくつごうが)の使い方

健太
今回、芥川賞を受賞した作品は、佶屈聱牙、とても堅い文章でなかなか読み進めることが出来ないんだ。
ともこ
ああ。あれね。とても難しいわよね。私は昨日読み終わったわ。
健太
本当に?すごいね。話のあらすじを教えてよ。
ともこ
健太くん。最後まで読む気がないでしょう?

佶屈聱牙(きっくつごうが)の例文

  1. 大学の学生のレベルを上げるために、わざと佶屈聱牙な用語を用いています。
  2. 祖父の手紙はいつも佶屈聱牙な文章で、漢文を読んでいる気分になります。
  3. その契約書は佶屈聱牙な言葉で書かれ、肝心なことは小さな文字で但し書きされ、最初から人をだまそうとしているかのようでした。
  4. 彼の論文は、佶屈聱牙すぎて理解できませんでした。
  5. 彼の作文は、佶屈聱牙な文章で、小学生が書いたものとは到底思えません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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