金科玉条の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
金科玉条
【読み方】
きんかぎょくじょう
【意味】
絶対的なよりどころとなる教訓や信条。
何があってもこれを守る!という心の支えになる考え方や大事なルールを言うんやな。
これは、「自分が大事にする信念やルール」を示す言葉なんやで。
【語源由来】
「金」と「玉」は貴重なもの、大切なもの。「科」と「条」は法律や規則などの条文。金や玉のように重要な定めの意味。融通がきかないことを批判して用いる場合が多い。
【典拠・出典】
『文選』揚雄「劇秦美秦」
【類義語】
・金科玉律(きんかぎょくりつ)
・金律金科(きんりつきんか)
【英語訳】
(a)golden rule、 adhere strictly(形式ばった表現)
The company’s employees hold strictly (firmly) to the policy of its founder.
金科玉条(きんかぎょくじょう)の解説
「金科玉条」って言葉は、黄金や宝石みたいに、とても価値があって大切なルールや法律のことを表しているんだ。ちょっと難しいかな、でも「金」と「玉」は大切なものの象徴で、「科」と「条」は法律やルールの部分を指しているんだよ。
この言葉は、ひとりの人が自分の生き方を決める基準として、絶対に守るべきルールや法律を指すんだ。でも、その反対に、「金科玉条のごとく守る」って言うと、それはちょっと頑固で、柔軟性がないとか、新しいことに適応できないといった意味になることもあるよ。
例えば、「父の教えを金科玉条とする」って言うと、父が教えてくれたことを自分の人生の基準として、何があっても守り続けるって意味になるよ。この言葉は古い中国の文学作品、「文選」の中の「劇秦美新」っていう部分から来ているんだよ。
金科玉条(きんかぎょくじょう)の使い方
金科玉条(きんかぎょくじょう)の例文
- 私たちの会社は、社長の言葉を金科玉条のごとく守っている。
- 今までの方法を金科玉条に守るのではなく、新しい方法も発見すべきだと思う。
- 宗教の共通点は、教祖の教えを金科玉条のごとく守り信仰している点である。
- 私たちは先人に敬意を払いつつ、金科玉条のごとく忠実に行動せずに、自分で考えて行動すべきだ。
- 私は今まで親の言っていることを金科玉条のように守っていたが、いい加減自立しなければならないと、親の年老いた姿を見てひしひしと感じていた。
- 金科玉条のように守っていても科学は何も発達しない。
金科玉条の文学作品などの用例
- 右の行文があまりにも稚拙なので、偽書とする説もあるが、石州流ではこれを金科玉条としているという。<唐木順三・日本人の心の歴史>
さらに、自分の信じる主義や主張、立場を固く支える思想や信念のことも指すんだ。