【四字熟語】
平身低頭
【読み方】
へいしんていとう
【意味】
ひれ伏して頭を下げ、恐れ入ること。ひたすら謝ること。ぺこぺこすること。
【語源・由来】
「平身」はひれ伏すこと、「低頭」は頭を低く下げること。頭を垂れて礼をすること。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・低頭平身(ていとうへいしん)
・三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
・三跪九叩(さんききゅうこう)
・三跪九排(さんききゅうはい)
【英語訳】
on one’s knees
prostrate oneself
英語例文
彼は平身低頭して謝った。His begged my pardon on his knees.
彼らは祈るとき地にひれ伏す。When they pray,they prostrate themselves on the ground.
彼は平身低頭して謝った。His begged my pardon on his knees.
彼らは祈るとき地にひれ伏す。When they pray,they prostrate themselves on the ground.
平身低頭(へいしんていとう)の使い方
また企業の不祥事が明るみに出たね。
みんな平身低頭謝ってたわね。
でも、いくらうわべだけ謝っても心がこもってないと許す気にならないよ。
そうね、残念だけどこれからも続くかもしれないわね。
平身低頭(へいしんていとう)の例文
- 彼女のたっての望みとあれば、個人的に手伝ってあげないこともないと言われたので、平身低頭して頼み込んだ。
- 私のもとに恥を忍んで借金を申し込んできた10年前の、平身低頭する彼とはまるで別人だった。
- 私は彼の顔をまともに見ることすらできなかったが、母は文字通り平身低頭して謝っていた。
- 相手が上司だからといってあまりの理不尽さに、平身低頭して謝ることは私には耐えられなかった。
- 部長は、「こちらにお越しいただいたのは大株主の方々だ」と私に耳打ちした後、平身低頭しながら応接室へ入って行った。
まとめ
平身低頭と似た意味を持つ言葉に土下座があります。
しかし、現代では土下座という言葉はずいぶんネガティブなイメージがあるようです。
土下座とは、土の上に直に坐り平伏して座礼を行うことで、相手に尊敬の念を示したり、謝罪や請願の意を表す場合に行われるものでした。それが江戸の頃には土下座をして謝ることで、大抵のことは許してもらえる風潮があり、一方ではこれを恥とする考えもありました。
その考えが現代でも根強く残り、本来の意味とはかけ離れてしまったのです。
言葉というのは時代とともに変化していくものです。今当たり前に使っている言葉も、いつか全く違う意味で使われるようになるかもしれません。