竜頭蛇尾の意味(語源由来・出典・類義語・対義語・英語訳)
【四字熟語】
竜頭蛇尾
【読み方】
りゅうとうだび
【意味】
はじめは勢いが盛んで、終わりになるにしたがってふるわなくなること。尻すぼみ
強くて恐ろしい竜が、最後は細くなって蛇みたいになっちゃうんや。
これは、「始めたら最後までしっかりやり遂げよう」って教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
頭は竜のように大きく立派なのに、尾は蛇のように小さく細く前と後ろの釣り合いが取れないという意味から。
【典拠・出典】
『景徳伝灯録』
【類義語】
・大山鳴動(たいざんめいどう)
・有頭無尾(ゆうとうむび)
・虎頭蛇尾(ことうだび)
【対義語】
・有終完美(ゆうしゅうかんび)
・有終之美(ゆうしゅうのび)
【英語訳】
anticlimactic
end in anticlimax
start like a rocket and come down like a stick
start like a rocket and come down like a stickは最初は勢いがあるが、最後があっけないという意味
英語例文
あの映画は竜頭蛇尾で全然良くない
That movie was ended in anticlimax and so boring.
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)の解説
「竜頭蛇尾」っていうのは、始めはすごく元気で、勢いがあるのに、だんだんと力がなくなって、最後は元気がなくなっちゃうことを言うんだよ。
想像してみて。頭はドラゴンのように立派なのに、しっぽは蛇みたいに細くて弱々しい。
そんな感じで、始めと終わりが全然違うことを指すんだ。
「竜」っていうのは、「りょう」って読むこともあるんだよ。
例えば、「鳴り物入りの公演も竜頭蛇尾に終わった」っていうと、最初は大々的に告知して、みんなを盛り上げてた公演も、最後はあまり盛り上がらなかった、っていう意味になるんだよ。
この言葉の出どころは、「景徳伝灯録」っていう本で、「惜しむべし竜頭翻って蛇尾と成る」と書かれているんだよ。
これは、「もったいないね、最初はドラゴンのようだったのに、結局は蛇の尾みたいになっちゃった」っていう意味だね。
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)の使い方
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)の例文
- 首席で卒業するぞと目標を持って大学へ進学したが、卒業するのに5年もかかり、さらに単位もギリギリでの卒業だった。全く竜頭蛇尾だ。
- 豪華な俳優たちで飾られ、世間の注目を集めて始まったテレビの連続ドラマだったが、結局竜頭蛇尾に終わる。
- 君はまた飽きてしまったのか、何か始めてもいつも途中でやめてしまう。全く竜頭蛇尾だ。
- 今年の巨人はメジャーリーガーを呼ぶなどチーム作りに力を入れ、リーグの最初こそ連勝していたが、結局はリーグ3位という竜頭蛇尾の結果に終わった。
- 若くして内閣に入閣し、国民からの期待を背負っていた彼だったが、結局は不祥事を起こし更迭されるという竜頭蛇尾の最後だった。
頭部が強大な竜で、尾部が細い蛇のようになってしまうイメージからきているんだよ。