【四字熟語】
告朔餼羊
【読み方】
こくさくのきよう
【意味】
実を失って形式だけが残っているたとえ。毎月一日にいけにえとして供えられた羊の意味。実害がなければ、習慣や行事の形式だけは残しておいたほうがよいということ。
【語源・由来】
「告朔」は、毎月一日に行われた羊を廟に供えて祖先をまつる周代の儀式のこと。「餼羊」はいけにえの羊のこと。孔子の門徒の子貢が、古くから伝わる告朔の儀式が形式化し、いけにえの羊を供えているだけであるのを見て、そのいけにえの羊も廃止するよう進言した。すると孔子は、形式だけでも続けていれば、やがて実質も復活するだろうから、羊を供える儀式は残したほうがよいといったという故事から。
【典拠・出典】
『論語』「八佾」
告朔餼羊(こくさくのきよう)の使い方
あの祭りは形骸化していて、やる意味があるのかなと思っていたけれども、告朔餼羊だったね。
そうね。続けてきてよかったわよね。テレビ番組で特集されて、祭りを見に来る観光客が増えて町ににぎわいをもたらしたんだから。
継続は力なりってことかな。
ええ。本当は、本来の形で祭りを続けてくることができればよかったんだろうけどね。
告朔餼羊(こくさくのきよう)の例文
- 祭りには必ず意味があるから、告朔餼羊というように続けるべきだと思います。
- 少子高齢化で、祭りの存続が危ぶまれましたが、告朔餼羊だから続けようと地域住民以外の人たちの助けもあって、続けることになりました。
- 告朔餼羊、続け伝えていくことに意味があります。
- 告朔餼羊というけれども、日本に関係のないハローウィンやクリスマスは祝う必要はないんじゃないかな。
- 害がなければ告朔餼羊というように、儀式は残すべきだけれども、ダイオキシンの問題で左義長は中止が相次ぎました。