著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

広厦万間【こうかばんげん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
広厦万間

【読み方】
こうかばんげん

【意味】
非常に大きな家のたとえ。転じて、貧しい人々を庇護することのたとえ。

【語源・由来】
「厦」は、大きな家。「広厦」は、広くて大きな家のこと。「間」は、柱と柱の間。「万間」は、柱と柱の間が万もあるという意から、非常に大きな家のこと。唐の時代、杜甫の家の屋根が風に吹き飛ばされ、「大きな家を手に入れて貧しい人を住まわせたい」と歌った故事から。

【典拠・出典】
杜甫「茅屋為秋風所破歌」

広厦万間(こうかばんげん)の使い方

健太
ともこちゃんの家は広厦万間だね。一体全体部屋はいくつあるの?
ともこ
私にもわからないの。入ったことが無い部屋もあるし、あの離れはお手伝いさん用の住まいだし。
健太
ええっ?入ったことがない部屋があるの?それは掃除が大変そうだね。
ともこ
ええ。私はやったことが無いんだけど、お手伝いさんが頑張ってきれいにしてくれているわ。

広厦万間(こうかばんげん)の例文

  1. おばあちゃんは、戦争中苦労したので、一人でも多く貧しい人を助けたいと広厦万間しています。
  2. 旧渋沢庭園にある建物を見て、すごい広厦万間だと思ったら、これは書庫でまた別に本邸があったそうです。
  3. 東京では小さな家しか建てることが出来ませんが、同じ予算で田舎なら広厦万間を建てることが出来ます。
  4. 貧窮している人に仕事を紹介して広厦万間しました。
  5. 健太くんは、貧しい人たちが生きる希望を失わないよう広厦万間し続けました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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