【四字熟語】
黄粱一炊
【読み方】
こうりょういっすい
【意味】
一生が夢幻のようにはかないことのたとえ。
【語源・由来】
「黄粱」は粟の一種のおおあわのこと。「一炊」は粟飯を炊くほどの短い時間のこと。粟のかゆを炊く間の短い時間という意味から。唐の盧生という立身出世を望んでいた若者が、邯鄲の町で、道士の呂翁から枕を借りて寝たところ、栄華に満ちた一生の夢を見た。目が覚めてみると、宿の主人が黄粱を一炊きするごとく短い時間であったという故事から。
【典拠・出典】
『枕中記』
【類義語】
・一炊之夢(いっすいのゆめ)
・栄華之夢(えいがのゆめ)
・邯鄲之枕(かんたんのまくら)
・黄粱之夢(こうりょうのゆめ)
・盧生之夢(ろせいのゆめ)
・邯鄲之夢(かんたんのゆめ)
・一場春夢(いちじょうしゅんむ)
黄粱一炊(こうりょういっすい)の使い方
ふわあ。寝起きでまだ頭がぼんやりしているよ。
健太くん。また昼寝をしていたの?黄粱一炊よ。人生は儚いものなんだから、一生懸命生きないともったいないわよ。
寝ながら勉強できたらいいのにね。
そんなに夢のようなことばかり言っていたら、あっという間に年をとってしまうんだから。
黄粱一炊(こうりょういっすい)の例文
- 人の一生は、黄粱一炊、後悔のないようにしよう。
- あの栄華を誇った財閥一族が衰退するなんて黄粱一炊です。
- 黄粱一炊という通り、気が付いたら90歳だったんだよ。
- 人生は黄粱一炊、失敗しても夢を追いかけてみたほうが良いよ。
- 人の一生は黄粱一炊、死ぬ瞬間笑顔でいられるような生き方をしたい。