【四字熟語】
荒涼索莫
【読み方】
こうりょうさくばく
【意味】
心を満たすものがなく、もの寂しく感じるさま。荒涼として気のめいるさま。
【語源・由来】
「荒涼」も「索莫」も、もの寂しくて気のめいるさまから。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
desolate and gloomy
desolateは「荒涼とした」という意味の形容詞。gloomyは「気が滅入る」という意味の形容詞。
英文例
その廃墟は荒涼索莫としていた。The ruins were desolate and gloomy.
英文例
その廃墟は荒涼索莫としていた。The ruins were desolate and gloomy.
荒涼索莫(こうりょうさくばく)の使い方
健太くん、絵画展に行ったんだって?珍しいわね
うん、ぼくがけっこう好きな画家だったんで、見に行ったんだよ
私はその画家の作風、ちょっと苦手なのよね。なんだか荒涼索莫としていて陰気だし
そうかなあ、落ち着いて趣があると思うけど、まあ、絵の感想は個人で違うからね
荒涼索莫(こうりょうさくばく)の例文
- 私と、私の親友は、趣味も同じだし好きなアイドルも、色も、ほとんど何でも好きなものが同じですごく気が合うのだが、唯一意見が合わないのが音楽の趣味だ。私は落ち着いて大好きなアーティストなのだが、彼女は荒涼索莫としていて好きじゃないと言う。
- 長崎県にある端島は、通称、軍艦島として知られているが、私は写真を見て、その荒涼索莫とした雰囲気にすっかり見せられてしまった。いつか実際に行ってみたいと思う。
- 滝廉太郎が作曲した荒城の月は名曲だ。何度聞いても、その哀しげなメロディーが醸し出す荒涼索莫としたイメージに感動してしまう。
- 世の中には廃墟マニアと呼ばれる人たちがいて、全国の廃墟を巡っているらしい。廃墟が持つ荒涼索莫とした雰囲気が好きなのだろう。
- 私は過疎化が進む村の出身なのだが、先日、母校の小学校がついに閉鎖になることが決まった。その知らせに、荒涼索莫とした哀しさを覚えた。
まとめ
「荒涼」も「索莫」も、もの寂しくて気のめいるさまから、荒涼索莫(こうりょうさくばく)は、心を満たすものがなく、もの寂しく感じるさまを意味する言葉となりました。日本では古来から「もののあはれ」という言い方で諸行無常の哀しさを大切にしてきました。荒涼索莫(こうりょうさくばく)も、そうした文化の流れからすると、あながち悪い面だけではないのかもしれません。