狗尾続貂の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
狗尾続貂
【読み方】
くびぞくちょう
【意味】
劣った者がすぐれた者のあとを続けるたとえ。
すぐれた者に粗悪な者が続くたとえ。
スーパースターの後になんかちょっとピンとこない選手が続く、みたいな感じかな。
これは、「すごい人の後はなかなか大変」っていうことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
「狗尾(くび)」とは、犬の尾のこと。
「貂(ちょう)」とは、「てん」という動物のこと。
昔は、高官の冠に「てん」の尾を飾っていた。
秦の趙王倫が力を得たことで、一族をみな高官にした。
そして、高官すべてに「てん」の尾で飾った冠をつけたために、「てん」の尾が足りなくなってしまい、後は犬の尾の飾りの冠をつけるほかないと人々が罵った故事が由来とされている。
【典拠・出典】
『晋書』「趙王倫伝」
【類義語】
・続貂之譏(ぞくちょうのそしり)
狗尾続貂(くびぞくちょう)の解説
「狗尾続貂」は、ちょっとおかしな状況を表す言葉なんだ。例えば、すごくすごい人の後ろに、全然すごくない人がついていく、みたいな感じだよ。
「狗尾続貂」って言葉自体は、犬のしっぽが貂という高級な動物の後ろをついていく、という意味なんだよ。「狗」は犬のことを指し、「貂」は貂という動物のことを指していてね。
ちょっと想像してみてね。貂っていうのは、すごく高級な毛皮を持つ動物で、昔の高官は貂の尾で飾った冠を頭につけたんだよ。それに比べて、犬のしっぽなんて、全然地味で、全然特別じゃないよね。でも、「狗尾続貂」って言葉では、そんな地味な犬のしっぽが、高級な貂の後ろをついていく、という状況を描いてるんだ。
だから、この四字熟語は、「凄い人の後を地味な人がついていく」、「すごいことの後につまらないことが続く」、みたいな感じで使われるんだよ。
ちなみに、「狗」は「こう」とも読むことができるよ。そして、この言葉の出典は、「晋書」っていう本の中の「趙王倫伝」っていう部分から来ているんだよ。
狗尾続貂(くびぞくちょう)の使い方
狗尾続貂(くびぞくちょう)の例文
- 狗尾続貂というような組織は、長続きしないだろう。
- 隣の会社は社長が変わってから、狗尾続貂になってしまっていると聞いた。経営が悪化しているのは、そのせいだと噂になっている。
- 狗尾続貂なんてことをしていると、将来的には信頼を失うことになってしまうだろう。
- 彼の会社の従業員は、狗尾続貂となっているだけで、実力なんて期待できないだろう。
- 彼女が役職についたことは、彼女の叔父が役員という理由だから、おそらく狗尾続貂ということだろう。
たとえば、すごい選手の後に平凡な選手が続く、といった感じだね。