【四字熟語】
狗尾続貂
【読み方】
くびぞくちょう
【意味】
劣った者がすぐれた者のあとを続けるたとえ。
すぐれた者に粗悪な者が続くたとえ。
【語源・由来】
「狗尾(くび)」とは、犬の尾のこと。
「貂(ちょう)」とは、「てん」という動物のこと。
昔は、高官の冠に「てん」の尾を飾っていた。
秦の趙王倫が力を得たことで、一族をみな高官にした。
そして、高官すべてに「てん」の尾で飾った冠をつけたために、「てん」の尾が足りなくなってしまい、後は犬の尾の飾りの冠をつけるほかないと人々が罵った故事が由来とされている。
【典拠・出典】
『晋書』「趙王倫伝」
【類義語】
・続貂之譏(ぞくちょうのそしり)
狗尾続貂(くびぞくちょう)の使い方
サッカーチームのキャプテンが変わってから、レギュラーが総入れ替えすることになったんだ。
急にどうして、そんなことになってしまったの?
キャプテンの兄弟や、仲のいい友達をレギュラーにするなんて、おかしいと思わないかい。
狗尾続貂というようなことに、なってしまったのね。
狗尾続貂(くびぞくちょう)の例文
- 狗尾続貂というような組織は、長続きしないだろう。
- 隣の会社は社長が変わってから、狗尾続貂になってしまっていると聞いた。経営が悪化しているのは、そのせいだと噂になっている。
- 狗尾続貂なんてことをしていると、将来的には信頼を失うことになってしまうだろう。
- 彼の会社の従業員は、狗尾続貂となっているだけで、実力なんて期待できないだろう。
- 彼女が役職についたことは、彼女の叔父が役員という理由だから、おそらく狗尾続貂ということだろう。
まとめ
狗尾続貂というように、権力を使って地位を手に入れても、実力が伴わないことになるのではないでしょうか。
実力や信頼を得て、地位を手に入れることで、さらなる発展を期待できるのではないでしょうか。