【四字熟語】
君子九思
【読み方】
くんしのきゅうし
【意味】
君子である者が思い心がけるべき九つのこと。
【語源・由来】
「君子」とは人格者のこと。「九思」はいつも忘れないように心にある九つのこと。物を見るときは細かいところまでしっかり見る、話を聞くときは正確に聞く、表情は穏やかにする、身ぶりはつつましくする、物をいうときには真心をこめる、仕事は慎重にする、疑問を感じたら質問する、怒るときはその結果生じる難事・難題を考える、利益についてはそれが正当かどうか考えて善悪を吟味する、の九つのこと。「君子は九思あり」とも訓読することもある。
【典拠・出典】
『論語』「季氏」
君子九思(くんしのきゅうし)の使い方
最近、パワハラや校内の暴力が問題になっているよね。
そうね。指導で愛するがゆえにの言葉の暴力ってあると思うけどね。
僕の空手の先生もそうなんだけど、君子九思の一つ、怒る時にはその後処理を考えるって言う事を忘れているだめな指導者が多いんだよね。
アフターフォローがない怒りは愛情がない怒りよね。ヒステリーだわ。
君子九思(くんしのきゅうし)の例文
- 君子九思は政治家の心得と言えるもので、新人議員研修で暗唱するべきだと思います。
- 君子九思は簡単そうに見えて難しい。
- 君子九思の一つ、人の話を聞きなさいって母さんによく叱られたっけ。
- 仕事ができる人の定義は、君子九思として孔子の時代から変わらない。
- 君子九思を一番よく守っているのは、うちの飼い犬です。