著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

朽木糞土【きゅうぼくふんど】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
朽木糞土

【読み方】
きゅうぼくふんど

【意味】
朽ちた木は彫刻できず、腐った壁は塗りかえができない。精神のくさった人間は教育のしようがないことにいう。「朽木は雕るべからず、糞土の牆は檣はぬるべからず」を略した言葉。

【語源・由来】
腐ってぼろぼろになった木と土壁ということで、腐った木材に彫刻することはできず、腐った土壁に上塗りをすることはできないという意味から。

【典拠・出典】
論語』「公冶長」

【類義語】
・朽木之材(きゅうぼくのざい)
朽木糞牆(きゅうぼくふんしょう)

朽木糞土(きゅうぼくふんど)の使い方

ともこ
こらっ。健太くん。話を聞きなさい!健太くんが、どうしても成績を上げたいって言うから教えてあげているのよ。
健太
成績を上げたいけど、楽をして上げたいんだよ。
ともこ
怠け者の健太くんに勉強を教えても朽木糞土だわ!意味がないからやめるわ。
健太
ええーっ。見捨てないでよ。

朽木糞土(きゅうぼくふんど)の例文

  1. 指導中に携帯電話をさわっているような人間に何を言っても無駄、朽木糞土です。
  2. 朽木糞土、彼がやる気を出さない限り、彼の成長は望めない。
  3. 朽木糞土、意思がないものに教えても時間の無駄だから、やる気になったらいつでも私のところに来たらいい。
  4. 朽木糞土、やる気がないやつを無理に部活に来させる必要はない。
  5. 朽木糞土、親に無理やり連れてこられてふてくされている子供に教えることはできない。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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