【四字熟語】
濫竽充数
【読み方】
らんうじゅうすう
【意味】
無能の者が才能のあるように見せかけること。また、実力もないのに、分以上の位にいること。
【語源・由来】
「濫」はむやみやたらにの意。「竽」は笛。「濫竽」はみだりに笛を吹くこと。「濫吹」に同じ。「充数」は必要な数の一員にあてる意。
斉の宣王が竿（笛の一種）を好んだので、南郭の処士（都城の南に住む無官の人）がその才能もないのに、多くの楽士に交わって竿を吹き、一時ごまかして優遇されたが、宣王の死後、閔王が立ち独奏を好み、一人ずつ竿を吹けといわれて逃げ去った故事から。
【典拠・出典】
『韓非子』「内儲説・上」
【類義語】
・南郭濫竿（なんかくらんう）
・南郭濫吹（なんかくらんすい）
濫竽充数（らんうじゅうすう）の使い方
あの親の七光りでデビューしたモデルは、あんな特別待遇を受けるべきモデルなのかしら。
まあ、濫竽充数のそしりを免れないよね。
もっと才能がある人たちがいるのにかわいそうだわ。
運も実力の内っていうからね。親の七光りをもって生まれたことも彼女の運であって実力なんだろうね。
濫竽充数（らんうじゅうすう）の例文
- 自分は大女優というような振る舞いをしているけれども、濫竽充数のそしりを受けるでしょう。
- 事務所のごり押しのおかげで仕事ができていると、濫竽充数のそしりを受けていることを知っています。
- 濫竽充数のそしりを免れない二世・三世議員がたくさんいます。
- どんな強力なコネがあるのか知らないけれども、健太くんの実力では濫竽充数のそしりは免れない。
- 健太くんは無能な部長として、濫竽充数のそしりを受けています。
