【四字熟語】
旗幟鮮明
【読み方】
きしせんめい
「旗幟」を「きしょく」と読み誤まらない。
【意味】
主義主張や態度などがはっきりしているたとえ。立場や主張がはっきりしていること。自分の主義や持論、立場がはっきりとしていること。
【語源・由来】
「旗幟」は旗・のぼり、戦場で敵と味方を区別する旗印のことの意味で、表立って示された主義主張や持論、態度のたとえです。「鮮明」は鮮やかではっきりしていること、はっきりと区別できることの意味です。旗じるしがはっきりして鮮やかであるという意味から、自分の主義や持論、立場を明確にする意味となっています。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)
・灼然炳乎(しゃくぜんへいこ)
・明明白白(めいめいはくはく)
【英語訳】
making one’s attitude (position、stand) clear
unfurling and clearly showing one’s banner
旗幟鮮明(きしせんめい)の使い方
うちの野球部とサッカー部は人気が二分しているよね。
うん、僕はどちらも好きだよ。
えー!当然サッカー部でしょ!はっきりして!旗幟鮮明にしなさいよ。
なかなか決められないよ。野球もサッカーも大好きだから。
旗幟鮮明(きしせんめい)の例文
- その将軍は旗幟鮮明な理想主義者だと言われている。
- 天下分け目の関ヶ原の戦いは旗幟鮮明としない武将も多くいたと言われています。
- 旗幟鮮明にするということが、唯一の生き残るための方法となるだろう。
- 三国志の曹操は旗幟鮮明にしない武将を好まない性格の持ち主だった。
- あいまいな旗幟鮮明としない方法が、日本の玉虫色という語源の一部でした。
まとめ
天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」では東軍・西軍の中でも旗幟鮮明を明確にしない武将も多かったようです。合戦が始まっても戦いの流れで勝ちそうな軍に加勢しようという魂胆の武将も多く、合戦当初は動かなかった武将も多くいたそうです。西軍の小早川秀秋もそのうちの一人と言われ、東軍へ寝返りしたことが関ヶ原の戦いの勝敗を分けたとも言われています。