著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

三年味噌【さんねんみそ】の意味と使い方や例文(語源由来)

三年味噌

三年味噌の意味(語源由来)

意味

【四字熟語】
三年味噌

【読み方】
さんねんみそ

【意味】
仕込みをして、三年目の味噌のこと。
熟成しておいしくなった味噌のこと。
勘定高く、けちなこと。

四字熟語の博士
「三年味噌」という四字熟語は、何かを長い時間かけて大切に育てる、という意味があるんだよ。
その名前の通り、三年間もの間熟成させた、その結果として美味しくなった味噌を表しているんだ。
助手ねこ
ほんなら、それは「物事はすぐに結果が出るんとちゃう。
時間をかけて大切に育て上げたら、その成果が出てくるんやな」ってことやんな。
味噌も、すぐにおいしくならん。
3年も待って初めて一番の味が出るんやで。

【語源・由来】
仕込みをして三年目の味噌が、塩辛いことから、勘定高いという意味になったとされている。

味噌とは、大豆や米、麦などの穀物に、塩と麹(こうじ)を加えて作る発酵食品のこと。
日本の伝統的な食品のひとつ。和食(日本料理)の代表的な材料として、広く知られている。
赤味噌と、白味噌の二種類のほかにも、中間として淡色味噌などがあり、全国に普及している。
地域によって、材料や色、風味に特徴がある。

【典拠・出典】

三年味噌(さんねんみそ)の解説

カンタン!解説
解説

「三年味噌」っていうのは、文字通り味噌を作るときに3年間もの間、じっくりと熟成させたもののことなんだ。3年もの時間をかけてじっくりと熟成させたから、すごく美味しくなるんだよ。

ただ、この「三年味噌」っていう言葉は、他にも意味があって、「高い金額を請求すること」や「けちなこと」を意味することもあるんだ。なんでそんな意味になるのかと言うと、味噌を3年も熟成させると、その分価値が上がって高くなるからなんだよ。

だから、「三年味噌」は、高い金額を請求することや、けちなことを表す言葉としても使われているんだよ。

三年味噌(さんねんみそ)の使い方

ともこ
お世話になった先生に、お別れの花束をあげようと思っているんだけど、健太くんも参加しないかしら。
健太
花束をあげるのはいいと思うけれど、お金を集めるということかい?河原に咲いている花で、十分じゃないかな。
ともこ
まあ、ずいぶん三年味噌なことをいうのね。
健太
いいじゃないか、気持ちさえこもっていれば。

三年味噌(さんねんみそ)の例文

例文
  1. 今年の味噌もなかなかの出来だが、この三年味噌には敵わないな。
  2. 毎年味噌を作っているけれど、三年味噌の熟成具合も気になるところだ。
  3. 味噌はいろいろな地域で、それぞれの特色を生かして作られている。特に三年味噌は味が奥深さを増している。
  4. 彼は節約家で有名だけれど、冠婚葬祭には一切お金を使わないと決めているらしい。節約も大事だが、あまり三年味噌のようなことをしていると、人とのつきあいがなくなってしまわないかい。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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