著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

先難後獲【せんなんこうかく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
先難後獲

【読み方】
せんなんこうかく

「難きを先にし獲るを後にす」とも読む。

【意味】
難事を先にして利益を後回しにする意。まず人のために困難なことを行って、自分の利益になることは後回しにすること。また、はじめに難事を行えば、後でその利益を得られること。利益を得るためには、まず困難なことを行わなければならないという教え。

【語源・由来】
「先難」は困難を先に行うこと。「後獲」は人に遅れて利益を取ること。または後に利益を得られるという意味。「難きを先にして獲るを後にす」と訓読する。

【典拠・出典】
論語』「雍也」

【類義語】
・先苦後甜(せんくこうてん)

先難後獲(せんなんこうかく)の使い方

健太
僕は社長をやっているおじいちゃんを尊敬しているんだ。
ともこ
へえ。どうして?
健太
先難後獲、社員が嫌がるような仕事を率先してやっているからだよ。
ともこ
それはすごいわね。社長が先難後獲という姿勢だと、社員もがんばろうって思うし、がんばると利益がついてくるわよね。

先難後獲(せんなんこうかく)の例文

  1. 先難後獲を胸に日々努力してきたおかげで、この会社はここまで大きくなりました。
  2. 利益にこだわらず、先難後獲の姿勢で会社と向き合えば、おのずと利益はついてきます。
  3. 先難後獲を絵にかいたような社長は、人に愛され、仕事にも恵まれました。
  4. 今苦労と努力をしておけば、先難後獲、後で報われるに違いない。
  5. 先難後獲、いつやるのか、今でしょ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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