著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

大隠朝市【たいいんちょうし】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
大隠朝市

【読み方】
たいいんちょうし

【意味】
真の隠遁者は山中などにいるのではなく、一見一般の人と変わらない生活をしているものだということ。

【語源・由来】
「大隠」は真に悟りを得た隠者のこと。「朝市」は人の大ぜい集まる場所・まちなかのこと。
「大隠は朝市に隠る」の略。

【典拠・出典】
文選』王康琚「反招隠-詩」

【類義語】
・市中閑居(しちゅうかんきょ)

大隠朝市(たいいんちょうし)の使い方

ともこ
健太くんの隣の家に住む人を知っている?
健太
うん。知っているよ。頭がはげたおじさんだよね。
ともこ
あの人は実は有名な空手家らしいわよ。
健太
本当に?こんなところにそんなすごい人がいるなんて大隠朝市だよね。すぐにあいさつに行って指導を仰がないといけないな。

大隠朝市(たいいんちょうし)の例文

  1. 1000万人が住むこの大都会東京なら、大隠朝市というように隠遁者がいてもおかしくない。
  2. あの人は普通の人に見えるけれども、大隠朝市、書道の大家なんですよ。
  3. 大隠朝市というように、道を極めた人にとっては都会は静かな過ごしやすいところなのだろう。
  4. 私が教えを請いたい人は皆、大隠朝市、山奥ではなく都会に住んでいます。
  5. 大隠朝市というけれども、まさかこんな都会のど真ん中に住んでいるとは。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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