【四字熟語】
紳士協定
【読み方】
しんしきょうてい
【意味】
正式な形はふまないが、履行されるものと相手を信頼して結ぶ取り決めのこと。
国家または団体・個人の間で、互いに相手を信頼して公式手続きを踏まずに取り決めた約束のこと。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・紳士協約(しんしきょうやく)
【英語訳】
・gentleman’s agreement
紳士協定(しんしきょうてい)の使い方

いよいよ生徒会長選出のシーズンだな!

今回は立候補するの? 現生徒会長の再選があり得るかもよ?

その点は大丈夫! 2期連続の会長職はやらないというのが決まりなんだ。

そんな紳士協定があったなんて、知らなかったわ。
紳士協定(しんしきょうてい)の例文
- A国とB国は諸外国が知らぬ間に紳士協定が結ばれていたのだ。
- 彼女の身に起こったことを決して口外しないこと、それが二人の紳士協定であった。
- それは紳士協定にもとるし、何より人間性を疑われるだろう。
まとめ
「紳士」とは、「上品で、教養のある人」「教養があり上品であると見込まれる人」として定義されます。「紳士協定」とはそうした人物の間に結ばれた、文書などに残らない約束事。しかし、実際にそうした協定は結ばれているのでしょうか?
調べて見ると意外にもたくさんあることがわかりました。具体的な例としては,1907―08年の日本人移民の制限に関する「日米紳士協約」、1946年、国連総会における安全保障理事会の非常任理事国の選出方法を取り決めた「ロンドン紳士協定」などです。このほかに、共産圏への戦略物資・技術の移転規制を取り決めたココム合意などがあげられます。
「紳士協定」は、一般的に当事者相互間の信義に基づいて履行されるもの。法律的な履行義務を伴わない2者以上の間の約束なので、相互の信頼感や結束力、もともとの人間性が問われるのです。
文書に残らない分だけ信頼にたよるところが大きいというところがあります。紳士協定を破るのは自分の信条や相手側の信頼を大きく裏切ることになるので、なかなか破れないというのもまた真実と言えそうですね。