【四字熟語】
紳士淑女
【読み方】
しんししゅくじょ
【意味】
教養があり、品格があって、礼儀正しい男性と女性のこと。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・貴顕紳士(きけんしんし)
・貴紳淑女(きしんしゅくじょ)
・大官貴顕(たいかんきけん)
【英語訳】
・ladies and gentlemen
紳士淑女(しんししゅくじょ)の使い方

いよいよ生徒会長選出のシーズンだな!

今回は立候補するの?

もちろんだよ! これを逃したらまた1年間辛い思いをしなくてはならないからね。

冒頭のあいさつは? 紳士淑女の皆さま、って始めるの?
紳士淑女(しんししゅくじょ)の例文
- 本物の紳士淑女の皆さんでしたら、もうおわかりいただけたでしょう、この姑息なからくりが。
- その服をまとった彼女は多くの紳士淑女の中でも一際美しかった。
- 紳士淑女の皆さま方、どうぞお立ち寄りください。
まとめ
「紳士」と「淑女」、性別は異なりますが、「上品で、教養のある人」「教養があり上品であると見込まれる人」として分類されます。英語でも日本語でも、口上(こうじょう)に使われる冒頭の決まり文句で、呼びかけに使われます。英語は特に古い映画などでおなじみですね。
口上とは口で言う型どおりのあいさつや、興行で舞台へ出て、襲名披露や出し物の説明などをすることですが、お客様に向かって呼びかける言葉のひとつに、「紳士淑女の皆々様」というものがあるのです。この四字熟語ひとつで、「上流社会に属していらっしゃる方」「教養がおありで上品な方々」という尊敬の意を持たせることができるので、そういう時には持ってこいの熟語だったに違いありません。
ただ、口上などに使われすぎて、冒頭でこの言葉を持ってくると、なんだか嘘くさく聞こえてしまいます。「貴様」がもともとは相手を尊ぶ言葉から転じて相手をばかにしたり脅迫したりする言葉の使われ方をするようになったり、「てめえ」は、もともとは自分を相手よりへりくだった言い方で呼ぶ「手前」から転じた言葉で、いつしか相手を罵倒する言葉に変化したように、言葉の持つ雰囲気は使われている時代や状況などによって変わるものなのかもしれませんね。