【四字熟語】
人事不省
【読み方】
じんじふせい
日本漢字能力検定
5級【意味】
病気や怪我などで意識を失うこと。
昏睡状態に陥ること。
「人事」は人としての感覚・意識を意味します。
「不省」は訓読みで「省みず」となり、意識がはっきりとしないことを意味します。また音読みは「ふしょう」ではなく「ふせい」です
「不省」は訓読みで「省みず」となり、意識がはっきりとしないことを意味します。また音読みは「ふしょう」ではなく「ふせい」です
【語源・由来】
朱震享『丹渓心法』「中暑」
【類義語】
前後不覚(ぜんごふかく)
意識不明(いしきふめい)
意識朦朧(いしきもうろう)
【英語訳】
・unconsciousness
・insensibility
人事不省(じんじふせい)の使い方

ああ、僕としたことが・・・・・・しまった!

いったいどうしたの? ずい分落ち込んでいるわね。

実はね、今度の発表会、木の精の役だったんだけど、人事不省で眠りこけちゃったんだ、舞台上で。

あらまぁ。せりふが無さ過ぎて眠っちゃったのね。
人事不省(じんじふせい)の例文
- その選手は、突如人事不省に陥った。
- 私の父は病で今や人事不省となっております。
- 彼はいつ人事不省になっても良いように、遺言書をしたためた。
- 長い人事不省の後、泣きながら彼女は目覚めた。
- 彼女はある療法を受けたあと人事不省のまま再び目を開けることはありませんでした。
まとめ
「人事不省」に使われている「省」の文字ですが、「気が付く」「ふりかえって考える」ことを表す場合は「せい」と読み、「反省」などに使われています。
一方、不要なものを捨てる、減らす意味では「省略」(しょうりゃく)や「省力」(しょうりょく)などのように、「しょう」と音読みするようです。
書店の三省堂も「さんせいどう」と読みます。ちなみに「三省」には一日に三度も自分のしたことを反省するとの意味があります。「三度も」とありますが、実はこれは「何度も」の意味。そのくらい、自分の行動を省みて身を正すのですね。
ゆめゆめ「さんしょうどう」と読まないでいただきたいものです。