著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

桑濮之音【そうぼくのおん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
桑濮之音

【読み方】
そうぼくのおん

【意味】
淫乱な音楽のこと。また、国を滅亡にみちびく亡国の音楽のこと。

【語源・由来】
「桑間濮上の音」の略。中国衛の霊公が晋に行く途中、夜半に濮水のほとりで聞いた音楽が素晴らしかったので、これを晋の平公の前で演奏させた。すると晋の楽官師曠が、これは殷を滅亡させた不吉な音楽だといって演奏をやめさせたという故事から。

【典拠・出典】
礼記』「楽記」

【類義語】
桑間濮上(そうかんぼくじょう)
・濮上桑間(ぼくじょうそうかん)

桑濮之音(そうぼくのおん)の使い方

健太
今、若者の間で流行っている曲は桑濮之音だよね。こんな曲が流行るなんて、この国はもう終わりだって母さんが言っていたよ。
ともこ
あの曲は桑濮之音で、歌詞が過激すぎたから発売禁止になったのよ。
健太
えっ。そうなの?
ともこ
でも、インターネット上で聞けたりする世の中だから、完全には消し去ることはできなかったようね。

桑濮之音(そうぼくのおん)の例文

  1. こんな桑濮之音は子供に聞かせたくはない。
  2. 桑濮之音が夢の中で流れていたので、きっと早晩、この国は滅びるだろう。
  3. 戦争の足音が近づき、桑濮之音が聞こえてきた、この国はもうだめだ。
  4. 健太くんが作った曲は桑濮之音だったので、聞くに堪えなかったんです。
  5. この曲は桑濮之音だから、どんなに名曲でも音楽の教科書には載らないよ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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