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水天彷彿【すいてんほうふつ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

水天彷彿

水天彷彿の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
水天彷彿

【読み方】
すいてんほうふつ

【意味】
はるかな海上の水と空とが接していて、どこまでが水でどこまでが空かはっきり見分けられないさま。
沖合いの水平線と空の区別がつかないようすをいう。
「水天」は海と空。「彷彿」は境目がぼんやりとして見分けられないさま。

「水天彷彿として」「水天彷彿たる眺め」などと表現する。

「彷彿」は「髣髴」とも書く。
四字熟語の博士
「水天彷彿」という四字熟語は、遠くの海と空が一つになって、どこがどこだか区別がつかない様子を表しているんだよ。
空と海が一続きに見えて、境界がはっきりしないというイメージがあるんだ。
助手ねこ
ほんまに?それはつまり、「海と空が混じり合って、どっちがどっちやかわからん」ってことやな。
まるで空と海が一緒になって、どこまでが海でどこからが空か見分けがつかへん状態やな。
これは、「ものごとの境界があいまいになること」を表してる言葉なんやで。

【語源・由来】
『水天髣髴 青一髪』
水と空とがはるか彼方でぼんやりと一つになっている様子(水平線)は、さながら一筋の青い髪が張られているようである。

【典拠・出典】
頼山陽「泊天草洋」

【類義語】
・水天一色(すいてんいっしょく)
水天一碧(すいてんいっぺき)

【英語訳】
・The view of the sea and the sky that cannot be distinguished far off
・The sky and the sea stick together, and the horizon is not understood.

水天彷彿(すいてんほうふつ)の解説

カンタン!解説
解説

「水天彷彿」っていうのは、海と空が一緒になって、どこまでが海で、どこまでが空か、よくわからないような状況を指す言葉なんだよ。遠くを見ると、海と空がつながって見えて、どっちがどっちだかなんて、はっきり見分けることができなくなるんだ。

「水天」っていうのは、海と空のことを言うんだ。「彷彿」っていうのは、ちょっとぼんやりとしていて、はっきりしない状態のことを言うんだよ。

ちなみに、「彷彿」は「髣髴」とも書くんだよ。この言葉の出どころは、頼山陽らいさんようという人が書いた「天草洋あまくさなだはくす」という詩から来ているんだ。

水天彷彿(すいてんほうふつ)の使い方

健太
ともこちゃん、体調大丈夫? 休んでたよね。
ともこ
ええ。さして、体のどこかが悪いわけじゃないのに気分がすぐれなかったから学校休んじゃった。
健太
気分はなおったのかい?
ともこ
家にいても気分がしょげちゃうばかりだからって、パパが海に連れて行ってくれたの。潮風を思いきり吸い込んで、広く青い海、水天彷彿たる空の彼方を見ていたら、元気になったわ!

水天彷彿(すいてんほうふつ)の例文

例文
  1. トンネルを抜けると眼の前には、きれいな海が広がっていた。車の窓から見える水天彷彿に、これから始まる休暇への期待感が高まるのだった。
  2. 水天彷彿の彼方に海賊船が現れた。
  3. 水天彷彿の間がどこだか、まったく分からないほど空と海が一つにつながったようだった。
<露団々/幸田露伴>より
狂瀾(きょうらん)激浪を水天彷彿の間に認めて惶忙(こうぼう)退回したる如(ごと)く

水天彷彿の文学作品などの用例

  1. 狂瀾きょうらん激浪を水天彷彿の間に認めて惶忙こうぼう退回したる如ごとく<幸田露伴・露団々>
  2. 水天彷彿の間に毛筋ほどの長堤を横たえ、その上に、家五六軒だけしか対岸に見せない利根川の佐原の宿、〈岡本かの子河明かり

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