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生老病死【しょうろうびょうし】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

生老病死

生老病死の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
生老病死

【読み方】
しょうろうびょうし

【意味】
生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つの苦をあげた言葉。人生における免れない四つの苦悩のこと。

四字熟語の博士
「生老病死」という四字熟語は、生まれること、年を取ること、病気になること、そして最後に死ぬこと、これら人生の四つの大きな段階を表しているんだよ。
これは仏教でいう「四苦」にもあたるんだ。
助手ねこ
そうなんやな。それはつまり、「生まれてから死ぬまでの、人生で経験する大切なステージ」ってことやろ。
人間だれでも、生まれて年を重ね、病気になったりしながら、いつかは死んでいくんやな。
これは、「人生の大切な節目」を教えてくれる言葉なんやで。

【語源・由来】
四苦ともいい、また、四天使ともいわれる仏教語から。

【典拠・出典】

【類義語】
四苦八苦(しくはっく)

【英語訳】
・the four inevitables in human life (birth、aging、sickness、and death)

この「四苦」における「苦」とは、「苦しみ」のことではなく「思うようにならない」ことを意味しています。
また「生老」を「せいろう」と読むのは誤りなので、注意が必要です。

生老病死(しょうろうびょうし)の解説

カンタン!解説
解説

「生老病死」っていうのは、人生で避けられない4つの大変なことを指すんだよ。それは、生まれること、年を取ること、病気になること、そして死んでしまうことだね。これらは人間なら誰でも経験しなければならない、避けることができない大変なことだよ。

これは仏教の言葉で、人生の4つの苦しみ、または4つの悩みとも言われるんだ。「四天使」って言うこともあるよ。

例えば、「生老病死の苦しみ」っていうときは、生まれること、老いること、病むこと、死ぬこと、それぞれがどれも大変で苦しいこと、それを表しているんだよ。

生老病死(しょうろうびょうし)の使い方

健太
生老病死は人の常で、抗う事は出来ないのだから、僕は後悔しないようにやりたい事をやって生きたいね。
ともこ
その姿勢はとても素敵だと思うわ。具体的にはどのような人生を送りたいと考えているの?
健太
そうだね。僕はとにかくサイクリングが大好きなんだ。自転車で風を切ると清々しい気持ちでいっぱいになるんだ。そんな愛しの自転車と世界旅行に行きたい。
ともこ
それは素敵な夢ね。そのためには自転車の技術はもちろん、外国語にも精通しないといけないわね。さぁ、勉強勉強。

生老病死(しょうろうびょうし)の例文

例文
  1. 生老病死は人には操れないものであるから、成り行きに任せて生きていく方が、心が楽になるだろう。
  2. 仏教の生老病死という考え方にとても共感した彼は、そのまま出家をし僧侶への道を目指し日々修行している。
  3. 生老病死の苦の元に人間は生まれているのは運命であるから、それを受け入れなければならないのである。
  4. 生老病死という一見重そうなテーマも、天才映画監督の彼の手にかかればあっという間にユーモア溢れるの見込みやすい物語となる。
  5. 生老病死は人間にとって避けられない現実であるから、逆にそのように執拗に怖がる事も無いのである。

生老病死の文学作品などの用例

  1. ひとは現実には生老病死の四苦、さらにそれに愛別離苦・求不得苦ぐふとくく等の四苦を加えた八苦、四苦八苦の中にいる。それはまさに人生そのものと言ってよい。<唐木順三・鳧>

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