【四字熟語】
諸行無常
【読み方】
しょぎょうむじょう
【意味】
この世に存在するものはすべて、姿形や本質は常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないということ。永久不変なものなどないということ。
【語源・由来】
「諸行」は、この世の一切の事物と現象を指し、「無常」とは一切は常に変化し、不変のものはないという意味から。
宋代の仏教書『景徳伝灯録』より、釈迦牟尼仏が入滅に際し、沙羅双樹の木の下で説いた言葉から。
【典拠・出典】
『北本涅槃経』「一四」
【類義語】
・万物流転(ばんぶつるてん)
・飛花落葉(ひからくよう)
・無常迅速(むじょうじんそく)
【英語訳】
・Paul’s will not always stand.
・Nothing is permanent.
・Life comes and goes.
・the impermanence of worldly things
・All worldly things are transitory
この「諸行無常」に「諸法無我」「涅槃寂静」を加えて三法印と呼び、仏教の根本説をなすとされています。
諸行無常(しょぎょうむじょう)の使い方
聞いた?駅前のラーメン屋さん、今年いっぱいで営業を終了するらしいよ。
え、本当に?私あそこの醤油ラーメンが大好きだったのに。
そんなに人気がない事も無かったのにね。なんでも店主が腰を悪くしてもう限界らしいんだ。
諸行無常を感じるね。やっぱりどんなに人気のお店でも、いつか閉店してしまう時が来るんだね。
諸行無常(しょぎょうむじょう)の例文
- この世は諸行無常だから、色々な事がめまぐるしく変わっていって、慌ただしい。
- 諸行無常だからこそ、今この時を一瞬一瞬大切にする必要がある。
- 一秒たりとも同じ形を構成せず変化していく様はまさに諸行無常を連想させた。
- 昔は昔、今は今。諸行無常だという事を君は理解しなければいけないね。
- かの有名な作家も、こうも人気が落ちぶれてしまうなんて諸行無常だと感じた。