主客転倒の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
主客転倒
主客顛倒とも書く
【読み方】
しゅかくてんとう
「しゅきゃくてんとう」とも読む
【意味】
事物の大小、軽重などを取り違えること
主な物事と従属的な物事の立場が入れ替わること
ええと、それは「本来の主役が脇役になって、脇役が主役になる」みたいなことやな。
例えば、おやつがメインの食事になってしまったり、勉強よりもゲームが優先されてしまったりする状態を言うんやな。
これは「大切なこととそうでないことを間違えないように」って教えてくれる言葉やな。
例えば、おやつがメインの食事になってしまったり、勉強よりもゲームが優先されてしまったりする状態を言うんやな。
これは「大切なこととそうでないことを間違えないように」って教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
「主」は主人「客」は客人のことで、主人と客人の立場が逆転してしまうことから。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・本末転倒(ほんまつてんとう)
・冠履転倒(かんりてんとう)
【英語訳】
Putting the cart before the horse.
例文
I know what you say, but it’s just putting the cart before the horse.
君の言わんとすることはわかるけれど、それでは主客転倒だ。
I know what you say, but it’s just putting the cart before the horse.
君の言わんとすることはわかるけれど、それでは主客転倒だ。
主客転倒(しゅかくてんとう)の解説
カンタン!解説
「主客転倒」っていうのは、普通なら主役となるものと、それより下の立場のものが位置を交換することを言うんだよ。これは、物事の順序や立場が逆転する状況を指すんだ。たとえば、主役がいつの間にか脇役になってしまったり、本来大切なはずのことが、ついつい忘れがちな小さなことにかき消されてしまうようなことさ。
「主客」の「主」ってのは普通主役のことを指し、それに対して「客」は本来はその下、つまり客役のことを言うんだ。「転」は物事がひっくり返る、つまり逆転することを表すよ。
なので、「主客転倒した議論」って言うと、大切なポイントが忘れられて、本来ならあまり重要ではないはずの部分ばかりがクローズアップされてしまうような議論のことを指すんだよ。
主客転倒(しゅかくてんとう)の使い方
どうしたの、元気ないわね。
ボスに計画書を提出したら「やり直し!」って突っ返されてさ、頑張って一晩かけて作り直して再提出したんだけど「だから、お前のこのやり方では主客転倒だと言ってるんだ。もっとよく考えろ、あんまり同じことばかり言わせるんじゃない!」って、えらく怒られたんだ。
で、怒られたから元気なくしちゃったわけ?
それもあるけど、いくら考えても何がいけないのかわからないんだよ。
主客転倒(しゅかくてんとう)の例文
- 海外旅行先での話なんだけど、買い物して会計のレジに行ったら店員が隣の店員と世間話しながら作業するわけ。視線もろくに合わせないし、愛想笑いの一つもないし、主客転倒も甚だしくてほんと不愉快だったわ。
- 先生が生徒やその親に気を使わなくてはならないとは、全くもって主客転倒な話だ。
- 花を育てるのが好きで、咲いた花の写真を記録しようと写真を撮り始めたのだが、いつのまにか主客転倒して写真を撮ることの方が楽しくなり、カメラにのめり込んでいた。
主客転倒の文学作品などの用例
- 一種横柄な態度で、番頭が酒をはかってやる。その主客転倒の風景が、家の格式を語っているのか。<宇野千代・或る一人の女の話>
つまり、本来大切であるべきものと、そうでないものが取り違えられる状況を表しているんだ。