著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

轍乱旗靡 【てつらんきび】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
轍乱旗靡

【読み方】
てつらんきび

【意味】
軍隊などが敗走する形容。

【語源・由来】
兵車のわだちの跡が乱れ軍旗がしなだれるという意味。「轍」はしおれる、しなだれること。

【典拠・出典】
春秋左氏伝』「荘公一○年」

【類義語】
・喪旗乱轍(そうきらんてつ)

轍乱旗靡 (てつらんきび)の使い方

健太
ともこちゃん。敵が目の前にいるけれどもどうする?放っておく?
ともこ
思い切って、今攻め込みましょう。
健太
今焦って攻めても轍乱旗靡ということになりかねないよ。
ともこ
そうね。じゃあ急いで作戦をたてて、敵将を打ち取りましょう!

轍乱旗靡 (てつらんきび)の例文

  1. 桃太郎に倒された鬼たちは、鬼ヶ島から轍乱旗靡してきて、なんとこの村に住み着いてしまいました。
  2. 健太くん一人を相手に、わが軍が轍乱旗靡することになったなんて恥ずかしくて公表できません。
  3. 轍乱旗靡、敗走してきた軍勢がこの町を通っていきました。
  4. 新型の武器に手も足も出ず、轍乱旗靡することになりました。
  5. あわや轍乱旗靡という事態になりそうだったけれども、ともこちゃん率いる味方の軍勢が援軍に来てくれました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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