著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

无何之郷【むかのきょう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
无何之郷

【読み方】
むかのきょう

【意味】
何もなく、果てしなく広い所。荒涼として、ただ広いばかりの里のこと。

【語源・由来】
『荘子』「逍遥遊」の「無何有の郷(何もなく果てしなく広い地)」をふまえた語。「无」は無に通じる。

【典拠・出典】
本朝文粋』「八」

【類義語】
無何有郷(むかゆうきょう)

无何之郷(むかのきょう)の使い方

健太
これは、これは、広いけれども无何之郷だね。
ともこ
そうなのよ。広い土地を相続したと喜んでいたけれども、ふたを開けてみたら无何之郷で作物を育てることもできそうにないの。
健太
こうなったら、思い切って遊園地でも作ってみる?
ともこ
あら。楽しそうね。

无何之郷(むかのきょう)の例文

  1. 世界に无何之郷といえる人の手が入らない土地はまだあるんでしょうか。
  2. 電車の窓からは、延々続く无何之郷が見えました。
  3. かつてここは无何之郷でしたが、今では都会のベッドタウンとしておおいに栄えています。
  4. この市は、日本一広大な市として知られていますが、无何之郷でこれといって特産も特徴もありません。
  5. そこは无何之郷で、地球の丸さを感じることができるような地平線が見えました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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