【三字熟語】
紅一点
【読み方】
こういってん
【意味】
(=青葉の中に赤い花が一つ咲(サ)いていること)男性たちの中にまじっている、ひとりの女性。また、そうなった状態。
【語源由来】
中国の王安石という詩人の「緑の中に咲く柘榴」のようすを詠んだ句からなります。明治以降の日本では「数あるなかで異彩を放つ一つ」という意味で用いられていましたが、その後「紅」の色の華やかさから、女性に見立てられ「男性の中の唯一の女性」という意味で用いられています。
【類義語】
掃き溜めに鶴・泥中の蓮
紅一点(こういってん)の使い方
ともこちゃん、とうとう最終勧告を受けてしまったよ……。
何よ、健太くん。穏やかじゃないわねぇ……。
お母さんがこの間のテストの結果に落胆しながら、ともこちゃんの通う塾に僕も行きなさい!!って。
あら、嬉しいわ!!今の教室、男の子ばかりで先生に紅一点だね。なんて言われて嫌だったのよー。……って健太くんも男の子だったわね。
紅一点(こういってん)の例文
- 姉は工学部の紅一点だが、性格が教室で一番男っぽいので、「誰一人女性として見てくれない」と愚痴っていた。
- 学生時代は紅一点で引く手あまただったという母が父と一緒になった理由はなんだろう。
- 周りからは紅一点で羨ましいと言われるが、男臭いなかの私の身にもなってほしい。
- 紅一点の反対語は黒一点でしょう、と聞く幼い息子が愛らしかった。
- 「今の時代に紅一点なんて後退しているわね」と姉がゲンナリして言った。