【三字熟語】
薩摩守
【読み方】
さつまのかみ
【意味】
① 律令制で、薩摩国の国司の長官を指す官職名。平安時代末期の武将・平忠度(たいらのただのり)がこの官職に就いたことでも知られます。② 「忠度(ただのり)」と「ただ乗り」を掛け、乗り物に運賃を払わず乗ること、またはその人をいう古いしゃれ言葉。現在では②の意味はあまり使われません。

「薩摩守」は、もとは薩摩国の長官だよ。平忠度の名前を「ただ乗り」に掛けて、無賃乗車を指すしゃれにもなったんだ。

「忠度(ただのり)」と「ただ乗り」は同じ音なんだニャ。昔のしゃれって面白いニャ!
【語源・由来】
薩摩守を務めた平忠度の「忠度(ただのり)」という名が、「ただ乗り」と同じ音であることに由来します。狂言『薩摩守』には、旅の僧が渡し船の船頭にしゃれを言って無料で乗ろうとするものの、肝心の「忠度」を忘れて失敗する話があります。この言葉遊びから、無賃乗車のことを「薩摩守」と呼ぶようになりました。
【類義語】
薩摩国の国司の長官(①の説明)。ただ乗り、無賃乗車(②に近い表現)。「平忠度」は官職に就いた人物の名前で、②の意味の類義語ではありません。
薩摩守(さつまのかみ)の使い方

ともこちゃん、狂言『薩摩守』に、船賃を払わずに渡ろうとするお坊さんが出てきたよ。

それは薩摩守を務めた平忠度の名前を、「ただ乗り」に掛けたしゃれなの。

忠度(ただのり)と、ただ乗りか! 音が同じなんだね。

そうよ。でも、お坊さんは肝心の「忠度」を忘れて、しゃれをうまく言えなかったのよ。
薩摩守(さつまのかみ)の例文
- 歴史の本で、平忠度が薩摩守を務めたことを知った。
- 狂言『薩摩守』には、船賃をめぐる言葉遊びが登場する。
- 江戸時代の文章には、ただ乗りを薩摩守という例が見られる。
- 先生は「薩摩守」が昔の無賃乗車のしゃれ言葉だと説明した。
- 「忠度」と「ただ乗り」を掛けた薩摩守のしゃれに、みんなが笑った。












