著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

倒懸之急【とうけんのきゅう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
倒懸之急

【読み方】
とうけんのきゅう

【意味】
状態が非常に逼迫していること。危急の状況の形容。

【語源・由来】
「倒懸」は手足をしばって逆さにつり下げることで、苦しみのはなはだしいこと。

【典拠・出典】
孟子』「公孫丑・上」

倒懸之急(とうけんのきゅう)の使い方

ともこ
健太くん。倒懸之急のようだけれども、救急車を呼んだほうがいい?大丈夫?
健太
うーん。救急車を呼ぶほどじゃないと思うんだけど、おなかが痛いんだ。
ともこ
でも立っているのもつらそうよ。とりあえず、そこに座る?
健太
倒懸之急だ。すぐにトイレに行かなければ、大変なことになってしまいそうだよ。

倒懸之急(とうけんのきゅう)の例文

  1. 会社の経営が、倒懸之急といった状況だったけれども、ともこちゃんのアイディアでうまく切り抜けることができました。
  2. 血液が不足していて倒懸之急なので、すぐに献血できる人を探してきてください。
  3. 倒懸之急になるまでは健太くんは動こうとしません。
  4. 本当に伝家宝刀を抜かなくてはいけないような倒懸之急なのか、ちょっと冷静になって考えてみましょう。
  5. 一触即発の倒懸之急で、少しさじ加減を間違えれば世界大戦勃発ということになりかねませんでした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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