著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

黄裳元吉【こうしょうげんきつ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
黄裳元吉

「黄裳は元吉なり」とも読む。

【読み方】
こうしょうげんきつ

【意味】
忠誠を尽くす家臣が主家に仕えると、必ずよい結果をもたらすということ。

【語源・由来】
易経の言葉で、「黄裳」は黄色のもすそのことで、「黄」は五行で中心の色とされ、天子などの高貴なものの象徴で、もすそは家臣の例え。「元吉」は大吉のこと。

【典拠・出典】
易経』「坤卦」

黄裳元吉(こうしょうげんきつ)の使い方

ともこ
健太くん。私のために尽力してくれてありがとう。おかげで生徒会主催のイベントは大成功だったわ。
健太
いやいや。大したことはしていないよ。
ともこ
黄裳元吉って本当ね。これからもいい家臣でいてね。
健太
これからさらにこき使われるのかあ。

黄裳元吉(こうしょうげんきつ)の例文

  1. 黄裳元吉というから新入社員の面接では、忠誠心を見ます。
  2. いい部下がいたから思い切ってこの企画を進めることが出来た、本当に黄裳元吉だ。
  3. 黄裳元吉というけれども、いい部下に恵まれたおかげで会社が大きくなりました。
  4. 終身雇用は、忠誠心が厚い社員をうみ、黄裳元吉となります。
  5. 黄裳元吉の代表と言えば、皇室を守るために戦いぬいた楠木正成でしょうか。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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