【四字熟語】
事実無根
【読み方】
じじつむこん
【意味】
事実に基づかない話。実際とはまったく違うこと。根拠がまったくない作り話で、根も葉もないでたらめ。
「事実無根の罪」などと表現される。
【語源・由来】
「事実」はじっさいに起こったことで、その人の気持ちや考えだけでは動かす事のできないことがらをいう。
「無根」とは根がない。根拠がないこと。
「実」の旧字体は「實」
【典拠・出典】
-
【類義語】
・荒唐無稽(こうとうむけい)
・荒唐不稽(こうとうふけい)
・架空無稽(かくうむけい)
【対義語】
・証拠歴然(しょうこれきぜん)
【英語訳】
to be groundless
事実無根(じじつむこん)の使い方
彼女は黒魔術を使う魔女だってうわさがあるよ。本当かな?
まさか~この現代に魔女だなんて! 私、彼女とは仲良いからよく一緒にいるけど、そんな魔術を使うそぶりは一回も見ないわよ。
君も魔術にかかってしまったのかな。今度、彼女と会う時は僕も呼んでくれたまえ。僕が直接確かめよう!
そんな事実無根のうわさを流していないで、素直に彼女を紹介して欲しいって言えば~?
事実無根(じじつむこん)の例文
- 信じてくれ! 私にかけられた疑いはすべて事実無根だ!
- 業界関係者は、あのアイドルの熱愛報道を事実無根だとキッパリ否定した。
- たとえ、事実無根の噂でも、多くの人が話題にすればそれが真実だと認識されることもある。
- 事実無根の誹謗、中傷のせいで、心に傷を負った。
- 営業部のCさん、ライバル会社に引き抜かれるって話があるけど、事実無根なんですって。引き抜きの話があったのは本当らしいけど、きっぱり断ったらしいわよ。安心したわ。
【黒い雨/井伏鱒二】より
けれども矢須子が広島の第二中学校の奉仕隊の炊事部に勤務していたというのは事実無根である。
けれども矢須子が広島の第二中学校の奉仕隊の炊事部に勤務していたというのは事実無根である。
まとめ
真実ではない、全くの作り話やでっちあげの事である。
人は情報にまどわされる一面があり、真実ではない話を数多くの人から聞かされたら確認せず信じてしまう弱さがある。
また、自分にとって都合の良い情報に内容を変えてしまうこともあるだろう。
自分の目でしっかりと見て、自分の耳ではっきりと聞き、自分の口ではっきりと確認した後、自分の心で真実を判断する。
後から後悔しないため、普段からそう心がけたいものだ。