【四字熟語】
杞人天憂
「杞人、天を憂う」と訓読する。
【読み方】
きじんてんゆう
【意味】
無用の心配をすること。取り越し苦労のこと。
「杞人」は古代中国の周の時代にあった紀という国の人。「天憂」は天のことを心配すること。「杞憂」という言葉は、この言葉を略したもの。
【故事】
紀の国の人が天が崩れて落ちてきたらと考え、心配していたという故事から。
【典拠・出典】
『列子』「天瑞」
【類義語】
・杞人之憂（きじんのゆう）
・杞人憂天（きじんゆうてん）
・呉牛喘月（ごぎゅうぜんげつ）
杞人天憂（きじんてんゆう）の使い方
健太くん。何でヘルメットをかぶって歩いているの？
いつ何が頭上に落ちてくるか分からないからね。安全のためにヘルメットをかぶっているんだよ。
そんなの杞人天憂よ。・・・あっ、危ない。
鳥のフンが頭上に落ちてきたよ。やっぱり杞人天憂じゃなかったよ。
杞人天憂（きじんてんゆう）の例文
- 杞人天憂、彼は、外は危険でいっぱいだからと心配しすぎて、家の外に出ることが出来ないそうです。
- 備えあれば憂いなし、杞人天憂に終わればそれにこしたことはない。
- 彼女の杞人天憂せいで、なかなか家を建てる場所が決まらない。
- 健太くんはすぐに空手部をやめると思ったのに、まだ頑張っている、杞人天憂でしたね。
- 健太くんとともこちゃんが顔を合わせれば、大喧嘩になるのではないかというのは杞人天憂で、二人の会談は和やかなものでした。
