【四字熟語】
呉牛喘月
【読み方】
ごぎゅうぜんげつ
日本漢字能力検定
1級【意味】
過度におびえることのたとえ。
また、疑いの心があると、なんでもないことにも恐れたり、疑ったりしてしまうことのたとえ。
【語源・由来】
「呉」とは、中国南方の呉という地方のこと。
「牛」とは、ここでは水牛のこと。
「喘」とは、息が切れて呼吸が苦しそうなこと。
暑い呉の地方の牛は、月を見ても暑い太陽だと思い喘ぐということから。
「世説新語(せせつしんご)」言語(げんご)より出典。
「呉牛、月に喘ぐ」と訓読して用いる。
【類義語】
・疑心暗鬼(ぎしんあんき)
・杞人天憂(きじんてんゆう)
・蜀犬吠日(しょっけんはいじつ)
・懲羹吹膾(ちょうこうすいかい)
・吠日之怪(はいじつのあやしみ)
呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)の使い方

なんだ、ともこちゃんじゃないか。おどろいたじゃないか。

ずっとここにいたけれど、健太くんが気づかなかっただけじゃない。

いや、嘘をついちゃいけないy。さっきまでここには誰もいなかったよ。

なんだか呉牛喘月のようだけど、なにかあったの?
呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)の例文
- 彼は秘密を隠すために、呉牛喘月となっている。
- 彼女はいったいどうしてあれほど、呉牛喘月になってしまっているんだい。
- やましい気持ちがあるから、呉牛喘月になってしまうんだよ。
- いつからだろう。どこにいても呉牛喘月になってしまって、ゆっくり休むことができなくなってしまった。
- 呉牛喘月となってしまっては、何を言っても伝わらないじゃないか。