【四字熟語】
泣斬馬謖
「泣いて馬謖を斬る」と読み下す。
【読み方】
きゅうざんばしょく
【意味】
大きな目的のためには信頼している部下でも、私情を捨てて、厳正な処分をすること。規律を保つためには、優秀な者であってもやむを得ず処罰しなければならないことのたとえ。「馬謖」は中国の三国時代の人の名前。
【故事】
中国の三国時代の蜀の諸葛亮が信頼を置いていた馬謖は、命令違反をして敗退したために、私情を捨て、涙をのんで軍規に従い処刑したという故事から。
【典拠・出典】
『三国志』「蜀志・馬謖伝」
泣斬馬謖(きゅうざんばしょく)の使い方
校長先生の息子が、マラソンコースを外れて近道をして一等賞をとったんだ。
それはずるいわよね。校長先生の息子だからおとがめなしだったの?
校長先生は、泣斬馬謖だって言って、しっかり自分の息子を罰したんだよ。
教育者としてちゃんとしている人でよかったわね。
泣斬馬謖(きゅうざんばしょく)の例文
- 泣斬馬謖、その刑事は泣きながら実の息子の手に手錠を掛けました。
- 泣斬馬謖、社長の息子だからってなんでも許されると思って甘えてはいけない。
- 泣斬馬謖、規律違反をした愛する部下に首を宣告しました。
- 泣斬馬謖、合宿を抜け出した選手に罰を下しました。
- 泣斬馬謖、彼を手放すのは惜しいけれども、特別扱いをするわけにはいかないのでやめてもらいました。