【四字熟語】
虚往実帰
【読み方】
きょおうじっき
【意味】
師などから無形の感化や徳化を受けるたとえ。行くときは何も分からずに空っぽの心で行って、帰るときには充実して、十分に満足している意から。
【語源・由来】
「虚往」は空っぽの頭で行くこと。「実帰」は充実して帰る、また、十分に満足して帰る意。
王駘という人物が教え諭すわけでも道理を論ずるわけでもないのに、教えを請う者は空っぽの心でそこに行き、帰りには得るところがあって十分満足しているといい、王駘は言葉には出さないが、自然に相手を感化する教えを心得た人物として描かれている。
【典拠・出典】
『荘子』「徳充符」
虚往実帰(きょおうじっき)の使い方
健太くん。空手の合宿はどうだった?
とても良かったよ。有名な先生に指導してもらったんだけど、学ぶことが多かったんだ。
虚往実帰ね。学んだことが結果に出せるといいわね。
そうだね。次の大会が楽しみだよ。
虚往実帰(きょおうじっき)の例文
- 虚往実帰、思春期の子供たちの心に、先生の言葉が深く染み込んだようです。
- 虚往実帰、この教室に来た生徒が少しでも何か学ぶことが出来たと思えるような教室にしたいです。
- 虚往実帰というように、先生の指導のおかげでたくさんの気付きがありました。
- 虚往実帰、先生のお話を聞いた後と前では、世界が違って見えるようです。
- 松下村塾で松陰先生の言葉を聞いた生徒はみんな、虚往実帰を実感して帰ったに違いない。