著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

空谷跫音【くうこくのきょうおん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
空谷跫音

【読み方】
くうこくのきょうおん

【意味】
孤独な暮らしをしているとき、思いがけず知人が訪れたり、珍しい便りをもらうなどの喜びのたとえ。

【語源・由来】
「空谷」は人気のない寂しい谷。「跫音」は足音という意味。

【典拠・出典】
荘子』「徐無鬼」

【類義語】
・跫音空谷(きょうおんくうこく)
・空谷跫然(くうこくきょうぜん)
足音跫然(そくおんきょうぜん)

空谷跫音(くうこくのきょうおん)の使い方

健太
自分で決めたこととは言え、一人で山に籠って空手の修行をしていたから、少し寂しかったんだ。
ともこ
私が送った手紙で元気が出たかしら?
健太
うん。空谷跫音だったよ。おかげで途中で下山することなく修行を続けることが出来たよ。
ともこ
それはよかったわ。

空谷跫音(くうこくのきょうおん)の例文

  1. 賛成意見は私だけだと思っていたので、ともこちゃんが賛成派に回ってくれたのは空谷跫音でした。
  2. 言葉が通じない国に一人で滞在中にきた兄からの手紙は、空谷跫音でした。
  3. 主人が亡くなってから寂しい一人暮らしだったので、突然の孫の訪問は空谷跫音でした。
  4. 逆風の中、代々地元の議員を務めている人物の賛同を得ることが出来るなんて空谷跫音です。
  5. 入院中に届いたクラスメイトからの千羽鶴は、空谷跫音で僕を大いに励ましてくれました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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