【四字熟語】
傾危之士
【読み方】
けいきのし
【意味】
詭弁を弄して国を傾け、危うくする者のこと。また、危険人物のこと。
【語源・由来】
「傾危」は、傾いて危ないこと。また、傾けて危なくすること。中国戦国時代、遊説家として活躍した蘇秦と張儀をさすことば。
【典拠・出典】
『史記』「張儀伝・賛」
傾危之士(けいきのし)の使い方
この前来た転校生は、早くも生徒会長に気に入られているよね。
そうなのよ。どうやってお近づきになったのかしら。結構、策略家なのかもしれないわね。
彼のことが、生徒会を乗っ取って、この学校を転覆させようとしている傾危之士に見えてくるよ。
まさかあ。・・・でも自信を持って否定はできないわね。
傾危之士(けいきのし)の例文
- 彼の選挙演説を信じて投票したのに、傾危之士だった。
- あの社員は、いずれ傾危之士になり、会社の存続を危うくする存在に思えるので、今のうちに首にしておいたほうが良いですよ。
- 美しい国を目指そうときれいごとを言っているけれども、彼は、傾危之士、日本をだめにするでしょう。
- 政治家がばか者の集団では、国はもたないと発言していた彼こそが、傾危之士でした。
- 若者が政治に対する興味を失うと、傾危之士が現れ、政治が崩壊することになります。