著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

五倫十起【ごりんじっき】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
五倫十起

【読み方】
ごりんじっき

【意味】
清廉公正な者にも私心はあるということ。

【語源・由来】
「五倫」は人名で第五倫のこと。「十起」は十回起きるということ。

【典拠・出典】
後漢書』「第五倫伝」

【類義語】
一夜十起(いちやじっき)

五倫十起(ごりんじっき)の使い方

健太
この地域の選挙区出身の政治家が、自分は引退して息子に地盤を譲ったらしいよ。
ともこ
へえ。清廉公正な人だと思っていたけど、五倫十起というように、やっぱり親としては私心が出るのね。あのドラ息子に継がせるのね。
健太
僕ももっと優秀な秘書に譲るのかと思っていたからびっくりしたよ。
ともこ
父の力のおかげであのドラ息子が当選するなんて許せないわ。

五倫十起(ごりんじっき)の例文

  1. 五倫十起という言葉があるように、立派な先生でもひいきしないで平等に生徒を教えることは簡単ではないものです。
  2. みんな、私のことを自己犠牲の優しい人というけれども五倫十起というように、私心はありますよ。
  3. ある有名な経営者が、成功する経営者は私心がないといったけれども、五倫十起、どんな人間にも私心はある。
  4. あんなに立派な人でも五倫十起というように、私心があるんだ、同じ人間なんだって安心したよ。
  5. 五倫十起というように、どんな優秀な人でも個人的な感情を捨てきることは難しい。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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