移花接木の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
移花接木
【読み方】
いかせつぼく
【意味】
ひそかに人や物を取り替え、表面を取り繕うこと。巧みにすり替える。自己の非をごまかし、論点をずらす様子。
自分のミスを隠すために、話のテーマを別のところにシフトさせる、ズルいやり方やね。
まさに、「話をそらしてごまかす技術」のようなもんやんか!
【語源・由来】
花を取り替え、枝を接ぎ木して、見た目を取り繕ったり、まったく違うものに見せたりするところから。
2本以上の植物をそれぞれ切り、その切断面で接続して1本の植物とすること。
品種改良や、新種の育成を主な目的としておこなわれている。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・羊頭狗肉(ようとうくにく)
・巧言令色(こうげんれいしょく)
【英語訳】
Replacing people and things, successfully change.
移花接木(いかせつぼく)の解説
「移花接木」は文字通りに考えると、花を別の場所に移す「移花」と、枝を切り取って他の木につなげる「接木」の行為から来ているよ。
「移花」は、花を一つの場所から別の場所に移動すること。たとえば、花があまりよくない場所で育っていると、もっと良い場所に移して、もっときれいに咲かせるための行為だよ。「接木」は、枝を一つの木から切り取り、それを別の木に接合する技術。これは、元の木の良い特性を新しい木に伝えたいときや、新しい種類の果物を作り出したいときなどに行われるんだ。接ぎ木した後は、まるで元からその木にあったかのように成長することが多いんだよ。これらの技術を使って、見た目や特性を「自然」に見せることができる。この点から、何かを隠したり、真実を曲げたり、ごまかしたりする意味で「移花接木」という言葉が使われるようになったんだ。
例えば、誰かが間違いを犯したとき、その間違いを隠して他の話題に話を移してしまうこと。あるいは、自分の失敗を他人のせいにして、注意をそらすこと。これらの行動が「移花接木」と言えるんだ。
「移花接木で良心が痛む」という文を考えると、何かをごまかしてしまったことに対して、心の中で罪悪感を感じている状態を示しているんだよ。
移花接木(いかせつぼく)の使い方
ん? 花瓶が変わったような気がするな・・・はて?
いけてある花は変わらないが、花瓶の形はこんな丸くはなかったよな?
どうしたんだ?
花瓶は午前中とあきらかに変わってる。そういうのを移花接木と言うのだぞ。分からないだろうと思っても、ごまかしのきかないこともあるんだ。
さあ、花瓶はどうしたんだい?
移花接木(いかせつぼく)の例文
- 万引き犯は、「この店は自分が生まれる前からあるから、この店の商品は全部自分のものだ」などと、わけのわからない言葉をまくしたてて移花接木を狙っていたが、間もなく警備員がやって来て連行されていった。
- 今日も書類をごまかして、来客数を水増しした。移花接木で良心が痛むが、上司にどやされるのはもっと嫌だ。
- 表向き、世間を騒がせた社長の交代劇だが、社長が変わっても移花接木で経営の実態は変わらない。このままでは上場廃止になるだろうな。
- あの双子は実にソックリでどちらがどっちだか分からないよな。あの日、風邪をひいた兄貴に変わって受験したのは弟だって噂があるくらいなんだ。移花接木で、見事に合格しちゃったなあ。
- ブランドタグをつけたコピー品は移花接木の詐欺商品です。買わないように注意しましょう。
また、自分の間違いを隠したり、話のポイントを別のところにずらしてごまかす様子もこの言葉で言うんだ。