【四字熟語】
暗香蓊葧
【読み方】
あんこうおうぼつ
【意味】
どこからともなく、よい香りが盛んに漂いくるさま。
花の香り、特に梅花の香りを言うことが多い。
【語源・由来】
暗香蓊葧の「暗香」はどこからともなく漂うよい香り、また暗闇の中に漂うよい香りのことを言う。「蓊葧」とは勢いが盛んなさまを意味する。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・暗香蓊然(あんこうおうぜん)
・暗香浮動(あんこうふどう)
・暗香疎影(あんこうそえい)
【英語訳】
a fragrance comes from nowhere
a sweet scent drifts from nowhere
英語例文
暗香蓊葧として、春を感じた。
I felt spring by the fragrance comes from nowhere
暗香蓊葧として、春を感じた。
I felt spring by the fragrance comes from nowhere
暗香蓊葧(あんこうおうぼつ)の使い方
ともこちゃん、いい天気だし散歩に行こうよ!きっと気持ちがいいよ。
そうね。なんだかとってもいい匂いがするわね。何かしら。それにしても本当にいい天気ね。
お花の香りだよ。いつ間にかもう春になってたんだね。たまにはこうやって散歩するのもいいものだね。
暗香蓊葧としていて春を感じるなんて、なんだか詩的でとても素敵ね。
暗香蓊葧(あんこうおうぼつ)の例文
- ずいぶん暖かくなって来たと思ったら、いつのまにか梅の花が咲いている。通りでいい匂いがするわけだ。暗香蓊葧として春を感じさせる季節となって来た。
- 春は残酷だ。草木が芽生え、花の香りは暗香蓊葧として、まさにこれからの季節を謳歌していくのに、私はただ老いていくだけだ。
- 今日のご飯はカレーだ。家に着く前からカレーの匂いが暗香蓊葧としていて、すぐにわかった。
- 病室のベッドで動くことはできないけれど、暗香蓊葧と花の香りが感じられる。早くリハビリを終えて外で歩き回りたい。
- 妻の誕生日に花を買って活けてみた。部屋の印象も変わり、花の香りも暗香蓊葧としていてきっと喜んでくれるだろう。