【四字熟語】
蓴羹鱸膾
【読み方】
じゅんこうろかい
【意味】
故郷を懐かしく思う情。
【語源・由来】
「蓴羹」は蓴菜(じゅんさい)の吸い物(羹あつもの)。「鱸膾」は鱸の切り身料理(膾なます)。晋の張翰が故郷の料理である蓴菜のお吸い物と、鱸の膾のおいしさにひかれ、官を辞して故郷に帰ったことから。
【典拠・出典】
『晋書』「張翰伝」
【類義語】
・狐死首丘(こししゅきゅう)
・胡馬北風(こばほくふう)
・池魚故淵(ちぎょこえん)
蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)の使い方
兄さんがアメリカ留学を途中で放り出して帰ってきてしまったんだよ。
ええっ。蓴羹鱸膾の思いに負けてしまったの。
そうなんだ。ホームシックにかかってしまったんだよね。
しばらく日本で過ごして、またアメリカに戻って勉強する気になってくれると良いわね。
蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)の例文
- 思いがけず出会った故郷の味に、蓴羹鱸膾の思いに耐え切れない切なさを感じました。
- 故郷の物産館に出かけて、蓴羹鱸膾の思いで胸がいっぱいになりました。
- 不意に聞えてきた方言に、蓴羹鱸膾の思いを感じました。
- テレビで故郷の特集を見ていたら、蓴羹鱸膾、故郷に帰りたくなりました。
- 冬になると、無性にきりたんぽ鍋が食べたくなり、蓴羹鱸膾、しばしば故郷を思います。