【四字熟語】
前車覆轍
【読み方】
ぜんしゃのふくてつ
【意味】
先人の失敗は、後の人の戒めになるということ。
【語源・由来】
「前車の覆るは後車の誡め」にもとづく。「前車」は前を行く車、「覆轍」はひっくりかえった車の轍(車輪の跡)という意味。前の車が引っくり返ると、後続の車への警告となることからいう。
【典拠・出典】
『漢書』「賈誼伝」
【類義語】
・後車之誡(こうしゃのいましめ)
・前車之轍(ぜんしゃのてつ)
・覆車之誡(ふくしゃのいましめ)
・前覆後戒(ぜんぷくこうかい)
【対義語】
・重蹈覆轍(じゅうとうふくてつ)
前車覆轍(ぜんしゃのふくてつ)の使い方
担任の先生にコアラの話をしたら怒られたんだ。
何で怒るのかしら?
先生は自分の大きい鼻にコンプレックスを持っているみたいで、大きい鼻のコアラを思い出すと嫌な気分になるようだよ。
へえ。健太くんを前車覆轍として、先生の前ではコアラの話はしないようにするわ。
前車覆轍(ぜんしゃのふくてつ)の例文
- 銃の乱射事件を前車覆轍として、米国で銃の規制を求める声が高まっています。
- おじいちゃんの戦争体験を後世に伝えて前車覆轍とし、二度と戦争を起こさないようにしたいのです。
- 今回の地震の被害を永久に伝え続け、前車覆轍としてほしい。
- 兄さんが母さんに怒られるたびに、前車覆轍と思って成長してきたので、僕は要領が良い弟になりました。
- 振り込め詐欺にあったおじいちゃんの経験を前車覆轍とし、留守番電話機能を活用して未然に防ぐようにしています。