【四字熟語】
全生全帰
【読み方】
ぜんせいぜんき
【意味】
親からもらった体を傷つけることなく生を全うするのが、真の親孝行だということ。
【語源・由来】
「全」は完全という意味。完全な体で生んでくれたものを、完全な体のまま帰すという意味から。
曾子の門人の楽正子春が、あるとき足にけがをした。けがは間もなく治ったが、彼は毎日うかない顔をしていたので、ある人がその理由を尋ねたところ、「孔子の教えに『子は父母から完全な体をいただいているのだから、完全な体のままで父母に返すことこそ、親孝行なのだ』とあるが、私はその体を傷つけてしまった」と嘆いたという故事から。
【典拠・出典】
『礼記』「祭義」
全生全帰(ぜんせいぜんき)の使い方
孔子大先生が全生全帰は親孝行だと言っていたのに、サッカーの試合でけがをしてしまったよ。
見せて。こんなの傷口をよく洗って消毒しておけばきれい治るわよ。
跡が残らない?
残らないわよ。ちゃんと親孝行できているわよ。
全生全帰(ぜんせいぜんき)の例文
- あなたが元気でいることが、全生全帰、親孝行になるのです。
- 全生全帰、絶対に自殺を選んではいけません。
- 全生全帰というのに、骨折をして親を悲しませてしまった。
- けがをした僕の姿を見た母さんは涙し、全生全帰に背いてしまったことを僕は嘆きました。
- 全生全帰は最高の親孝行なんだから、無理して偉人になろうとか考えなくても元気ならそれでいいのよ。